メノポハンドって何?
- 手・手首の痛み
- 手の痺れ
- 指の痛み
更年期と手の痛み「メノポハンド」ってご存じですか?
40代後半から60代前半の女性の方で、
「朝、手がこわばって動かしにくい」
「手の関節が痛くてボタンが留めにくい」
「手の甲や指が腫れてきた」
といった症状に心当たりはありませんか?
このような症状が、更年期の女性に多くみられることが近年わかってきました。
この状態は「メノポハンド(menopausal hand)」と呼ばれています。
メノポハンドとは?
メノポハンド(menopausal hand)とは、更年期(menopause)+ハンド(hand)を組み合わせた言葉で更年期(閉経前後)の女性にみられる手や指の痛みやこわばりの総称です。
医学的には、以下のような病気が含まれていることが多いです:
なぜ更年期に多いの?
女性ホルモン(エストロゲン)には、関節や腱の炎症を抑える働きがあります。
更年期になるとエストロゲンが急激に減少し、腱や関節が弱くなったり、炎症を起こしやすくなったりします。
これが、手や指のトラブルにつながると考えられています。
放っておいても大丈夫?
中には自然に軽快する方もいますが、放置すると悪化しやすいこともあります。
たとえば「ばね指」が進行すると引っ掛かり伸びなくなったり、手根管症候群が重くなるとしびれの増悪や手の筋肉がやせ細ってしまうこともあります。
どんな治療があるの?
症状の原因や重症度によって異なりますが、以下のような治療を行います:
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安静・サポーター装着
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消炎鎮痛剤の内服や外用
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注射(腱鞘内ステロイドなど)
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リハビリやストレッチ
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必要に応じて手術(重症例)
最近では「エクエル」というサプリメントも注目されています。
エクエルについては ↓ のコラムをご参照ください。
https://yamakawa-clinic-09.com/column/女性ホルモンの減少と手指の不調の関係/
また、関節リウマチ・膠原病の検査を行うこともあります。
おわりに
「年齢のせいだから…」とあきらめず、
手の痛みやしびれがある方はお気軽にご相談ください。
早めに治療を始めれば、手の機能をしっかり保つことができます。気になる症状があれば、まずは一度ご受診ください。





