コラム

橈骨遠位端骨折勉強会

  • 院長コラム

1月29日に橈骨遠位端骨折(2R3C3タイプ)のWeb勉強会に参加しました。

前腕(肘?手首)には2本の骨があり、親指側にある橈骨、小指側にある尺骨から構成されております。

転倒した際に手を付き骨折しやすい部分は橈骨の遠位部(手首側)であり骨粗鬆症の方は特にこの骨折のリスクが高いです。

橈骨遠位端骨折などの関節面に近い骨折は、骨折の形によってAO/OTA分類という分類で大まかにAタイプ(関節外骨折)、Bタイプ(部分関節面骨折)、Cタイプ(完全関節内骨折)の3タイプに分けられております。

AO/OTA分類とは、スイスのダボスに本部があり50年以上の歴史があり、骨折、外傷の研究を行い骨折治療の論理を構築したAO educationというグループが骨折を骨折型による分類を行ったものです。

整形外科医はこのAOの骨折治療の理論を中心に骨折治療を行っております。新型コロナ流行前は年に2回、2泊3日の泊まり込みでAO truma courseという勉強会(座学・ディスカッション・実技実習)があり参加したことがありましたが非常に勉強になりました。

1月29日の勉強会では橈骨遠位端骨折AO/OTA分類CタイプのなかでもC3(関節面に複数の骨折線)の骨折治療についての勉強会でした。

このCタイプは関節面に複数の骨折線があるために骨片が非常にずれやすくギプスなどの保存加療では変形治癒や関節面にgapが生じ将来的に変形性の手関節症になることもあるために適切に手術治療を行わなければなりません。

特にC3は橈骨遠位端骨折の手術の中でも整復・固定が難しいものが多く、手術には一工夫、二工夫が必要です。

この勉強会では各エキスパートの先生方が実際の症例を交え講演していただけました。小骨片同時のワイヤリングや数種類のプレート使用、手関節鏡の併用、人工骨の挿入方法の工夫など手術加療の際の治療のオプションが増え非常に勉強となりました。

万が一、橈骨遠位端骨折C3タイプの骨折をされた方は適切な手術が必要になるために、橈骨遠位端骨折に精通している先生が在籍する病院に紹介いたします。

 

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